ゆたん・油箪

「ゆたん」とは、油紙・木綿などでつくられた、
　箪笥・長持ち等を汚れから守る、道具のおおいの事です。
昔は、床や畳を汚さない為に、燭台などの下に敷いた、
油引きの紙や、布の事をいいましたが、
その後、諸道具を旅などで持ち歩く際に、
汚れないようにするおおいをいうようになりました。
お琴のおおい、また、獅子舞で人が被り舞う胴幕（かや）
もゆたんといいます。

弊社では桐箪笥の油箪（ゆたん）を製造販売しております。

大切な " 桐箪笥 " を汚れ、

焼けから守ります。

桐箪笥は美しく、デリケートな箪笥です。

それだけに汚れ、焼けやすいという点も有ります。

ゆたんは、大切な " 桐箪笥 " を汚れ、

焼けから守ります。

ゆたん前面を上にめくり揚げるヒモ式と
真ん中から両脇へ曳き開けるカーテン式とが有ります。

ひも式

カーテン式

四方包み（前面・天井・両袖・背面を包む）と, 三方包み（前面・天井・両袖を包む）とが有ります。

四方包み
前面	背面

三方包み
前面	背面

家紋をお入れする事が出来ます。

注１：家紋をお入れする事が出来る生地は、高級ブロード・純綿シャンタンの無地に限ります。
注２：家紋の型紙が無い家紋も御座います。
　　　型紙が無い家紋に関しましては、別途、型紙代がかかりますので、ご了承ください。　　　

　私が小学生の頃、名簿に有った親の職業欄には「風呂敷卸業」と印刷されておりました。確かに風呂敷も取り扱っておりますので間違えは無かったのですが、主に扱っている商品は桐たんすに掛ける「油箪（ゆたん）」なので有ります。しかし、友達に「油箪（ゆたん）」と言っても誰も分かってくれる人はおりませんでした。親もその辺を承知していて職業欄は「風呂敷卸業」だったのでありました。今でも知り合いに「油箪（ゆたん）」とはどのような物か説明しなくては分かってくれません。
　このホームページにいらしゃって下さった方がご利用するしないに関わらず、「油箪（ゆたん）」とはどの様な物かだけでも分かって頂ければうれしい限りです。